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現代社会において人知れず住んでいる部屋の中で亡くなってしまう孤独死が増えています。

それは、人には言えない事情を抱えた方や突然に体調を崩し「助けて」と言えないで亡くなっていくケースがあります。

孤独死は、死亡してから数日で発見されることはおおくありません。まず発見される原因としては夏場であれば2日で遺体が腐敗し強烈な臭いを発します。そこで亡くなった方は「最後の臭いの叫び」を近隣に伝え発見されるのを待っているような気がします。

冬場であれば3か月以上発見されないままの状態で見つかったときにはもう、害虫に食べつくされ白骨した状態で発見されることがあります。

孤独死の現場はみなさんが思っている以上に壮絶です。

決してお気楽な空気感などはありませんし、遺族の悲しみも通常よりも傷心しています。

そして、一度部屋に入ると「死臭」が体に染み付いてしまい電車などに乗った場合周りの人が席を空けるほどの状況になってしまいます。

 

孤独死という言葉だけが伝える真実ですが、そこは体中の血液が床に広がってしまって殺人事件よりも大量の血液が流れている状況です。その状況で遺品を片付け明渡しができるまで特殊な清掃をするわけですが、一般的な方が作業に取り掛かると数分で嘔吐してしまう臭いとの戦いがあるのです。

孤独死の遺品整理は興味本位でできるような仕事ではありませんし、ただ荷物を運ぶだけ、掃除をするだけなどど気楽な考え方では決してできることではありません。

ですが、昨今の遺品整理業界では軽い気持ちで専門業を謳って仕事を請け負う不用品回収業や便利業が参入してきているのです。それらは専門業ではないため臭いや清掃をきちんと対応することは不可能なケースが存在しています。

人が亡くなっていくことは避けては通れない出来事なのかもしれませんが、そこに気持ちがあるのかということが問われるのではないでしょうか。

孤独死に便乗し、問題にするメディアも存在いたしますがもっと孤独死の現実をきちんと把握し真摯な気持ちで伝えていくのが必要不可欠なのでしょう。

私たち専門業として孤独死の壮絶な現場を目のあたりにしますが、故人が伝えたかったメッセージも現場に多々あります。

生きるということは簡単ではありません。それぞれが必死に生きている現代社会です。

そこでデジタル化が進み人との人情が希薄化していくことが進んでしまうと発見が今よりも遅くなるかもしれません。

孤独死を減少傾向にするためには病院にあるコールボタンを各家庭に取り付けることも一つの策なのかもしれません。

ただ、今は文字で気持ちを伝える時代ですがどれだけ文字で緊急性を伝える事ができるのかが問われることではないでしょうか。

亡くなってしまったことは取り戻すことはできませんが、故人からのメッセージはこれからの社会に必要なことなのです。

自分の死後、どれだけの方がお線香を上げてくれるかどれだけの方が自分のために涙を流してくれるかはその人が生きてきた人間的価値なのではないでしょうか。

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